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NZドル(同14.9%)、英国が11億2,500万NZドル(同9.3%)となっている。

一方、ニュージーランドの輸入を国別でみると、日本が過去数年にわたって第一位の座を占めており、87年には22億3,500万NZドル(全体に占める割合20.7%)、これにオーストラリア19億4,900万NZドル、米国17億3,900万NZドル、英国10億6,100万NZドルの順で続いている。

1960年代までは、ニュージーランドの貿易の50%以上は英国との交易であった。しかし、73年に英国が欧州共同体(EC)に加盟して以降、英国との貿易は激減し、これに代わってオーストラリア、日本、米国が増加している。

特にオーストラリアとは関税の相互免除などの措置を講じて、一つの経済圏を形成している。

わが国との貿易では、羊毛、食肉、酪農品、キウイフルーツ、木材、木材チップ、パルプなど一次産品を輸出し、日本からは自動車、トラック、電子機器、金属製品など工業製品の輸入が著しい伸びを示している。

この結果、日本側の出超(85年6億2,600万NZドル、86年6億6,300万NZドル、87年4億1,200万NZドル)を記録している。

ニュージーランドが88年7月から工業製品関税の段階的引き下げの実施など輸入規制緩和に伴い、わが国からの輸出の急増が予想され、今後、日本の出超が更に拡大するものと思われる。

ニュージーランドと日本企業による経済協力も近年盛んに行われており、丸太、木材チップ、漁業などの合弁事業のほか、大型の政府プロジェクトヘの日本企業の参加、橋梁、鉄道車輌、電子通信網設備、宇宙衛星地上ステーション建設など相次いで受注があり、わが国の高度の工業技術水準が高く評価されている。

主要相手国別ニュージーランドの輸出

 

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