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尚、A9及びA14の2例で骨塩量積分値が低値を、骨皮質幅指数が高値を示し、2測定値に逆行・乖離がある(図2)。

以上21例の骨塩量積分値最低値は1.57、同最高値は2.65、平均値は2.21で、骨皮質幅指数最低値は0.208、同最高値は0.408、平均値は0.312である。女性48〜87歳、21例の5歳間隔毎の平均骨塩量積分値及び骨皮質幅指数は表2の通りである。

2)男性の場合

症例C22の骨塩量積分値1.57、骨皮質幅指数0.213で共に最低値を示した(図3)。本例は長年の大酒家で肝臓機能検査でGOT、GPT及び7GTPの軽度上昇を認めることがある。症例C23、C24の骨塩量積分値は夫々正常、正常範囲で、骨皮質幅指数はC23は軽度の増加、C24は軽度の減少を示した。

腰痛・関節痛の主訴はなく、気管支喘息でステロイド治療中(ブレドニゾロン5mg連日服用、発作時ブレドニゾロン10mg点滴)の対照例C25の骨塩量積分値は軽度の低下を、骨皮質帽指数は正常値を示した(図4)。

腰痛・関節痛の主訴はなく、特定薬処方中の対照例C26(アレビアチン服用中)の骨塩量積分値は軽度の低下、骨皮質幅指数は中度の上昇を示し、C27(ガスター服用中)骨塩量積分値及び骨皮質幅指数は共に上昇を示した。

 

 

 

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