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C.紹介先医院、病院別患者数の割合

次に、紹介先の医院、病院別に紹介数の割合を検討する。最も多いのが県立久慈病院で、実数が557人、全休の86.4%である。ついで多いのは久慈市内の整形外科医院で、実数が23人、全体の3.6%である(図4)。その他、患者、家族の希望により宮古市内、八戸市内、盛岡市内の病院へ紹介している。

D.診療科別紹介患者の割合

次に、診療科別に紹介患者の割合を検討する。紹介数全体の86.4%が県立久慈病院であるため、県立久慈病院の診療科の構成に従ったおおよその分類ではあるが図5の如く各疾患にまたがっているのがわかる。

V.考察

ここで紹介数の診療患者に占める割合を検討してみると全国自治体病院協議会が平成6年に行った全国348の中小自治体病院(200床未満)及び725の自治体立診療所の他の医療機関との連携に関する調査1)のうち当院と同様の551の無床診療所に関しては入院患者の5.0%、外来患者の7.5%が、他施設へ紹介となっている。当院では7年間の総診療数は60,930人なのに対して紹介数は645人となっているので外来患者の1.1%にあたる。当院の紹介患者の割合は全国平均より低くなっている。その理由として当地域の中核病院である県立久慈病院への交通事情の良さがあげられる。自動車なら40分弱を要するが、道路は整備されており運転手さえいれば通院は苦痛ではない。しかし、それだけでなく当診療所がプライマリーケアを実践する家庭医としての信用を得ていないという可能性もある。当院は保健業務など診療所では顔を合わせることもない地域住民と関わることは

 

 

 

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