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数の減少、入院期間の短縮にむすびつくことも期待できるが、これについても今後長期にわたり検討していく必要がある。

Vll.最後に

日本のどこにでもあるような地域の小規模病院でも意欲さえあれば専門病院と提携し包括呼吸リハの実践が可能であることを示した。実践の中で患者教育の大切さと、多くの患者がそれを求めていることを実感した。受講者の一人が「もっと自分の病気に関心をもち医師まかせにしてはいけない」と語ってくれたが、このような姿勢を患者一人一人がもつならば日本の医療のあり方は変わってゆくと思われる。

本研究は、公害健康被害補償予防協会の平成7年度研究費助成を受けて行われたものである。

参考文献

1)中川まゆみ、佐藤千代子、満岡孝雄、他:合併症をもつ慢性閉塞性肺疾患患者の日常生活における保健指導方法に関する研究、1994年度公害健康被害補償予防協会委託業務報告書

2)Radovich J,HodgkinJE,BurtonGG,et al.Cost-effectiveness of pulmoary rehabilitation.In:Hodg.JE,CoorsGL,BellW,eds.Pulmoary Rehabilitation:Guidelines to Success.2nd ed.Philadelphia,PA:J.B.Lippincott;1992

3)HodgkinJE.Benefits and the future of pulmonary rehabilitation.In:HodgkinJE,ConnorsGL,BellW,eds,Pulmoary Rehabilitation:Guidelines to Success.2nd ed.Philadelphia,PA:J.B.Lippincott;1992

4)木田原瑞監修、包括的呼吸リハビリテーション・研究プロジェクト編:包括的呼吸リハビリテーション・スタッフ・マニュアル、第1版、1995年

5)Gerilym Conors,LanaHilling編、日本呼吸器学会監訳:呼吸リハビリテーション・プログラムのガイドライン:ライフサイエンス出版株式会社、1995年

6)クリス・ハラ、エドワード・モーガン著:芳賀敏彦日本語版監修:自分でできる呼吸リハビリテーション−慢性呼吸障害のある人のいきいき生活マニュアル:照村社/小学館、1994年

(大樹町立国保病院 〒089-21 北海道広尾郡大樹町暁町6番地)
(大樹町保健指導係 〒089-21 北海道広尾郡大樹町東本通33)
(東京都老人医療センター 〒173 東京都板橋区栄町35-2)

 

 

 

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