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が市の社会資源に加えられた事は高く評価されるべきものと思われる。この様に、これからの高齢社会は"地方の時代"と言われているが言い変えると正に"首長の時代"と言えるのではないかと思われる。識見、判断力、行動力、指導力を有する首長の存在する地域の住民は自分の郷土に誇りを持ちながら、最後まで住み慣れた地域で安心して生活を続けて行く事が出来る様に成るのである(図7)。

4.以上述べた地域のシステムをまとめてみると図8の如く成る。あくまでも住民が中心である。そして住民への窓口は同時に各組織間のコーディネート役を果たす機能を有し、且つ住民への対応の責任者としての役割を果たさなければならないのである。

幸いにしてこれも又市長の決断の下に平成8年4月からは"ふれあいセンター"内の機構改革が行われた上で、ふれあい介護支援センター内にヘルパー組織が組み込まれ、現在では住民からの相談に対し、支援センターのソーシャルワーカーとホームヘルパーが同時に訪問し、即座に住民のニーズに対応出来る様に成り、当地域の社会資源が更に一歩前進したものと思われる。この様に、来たるべき超高齢社会の先取りをしている当安房地域では、思い切った行政の機構改革と、更なる住民本位の行政側の心構えの確立が強く望まれるものと思われる(図8)。

 

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