
しかしながら、主として農山村、漁村、離島等においてへき地医療の確保に重要な役割を果たしている200床未満の病院についてみると20〜49床70.6%、50〜99床67.7%、100〜199床79.6%と未だに70%台で著しく医師不足の実態を示している。ただ、200床未満の病院の非常勤医師(常勤換算)も加えた総医師についてみると、20〜49床80.2%、50〜99床80.0%、100〜199床89.5%となっている。
一般病院について、常勤医師の充足率をブロック別にみると、北海道83.6%、東北79.6%、関東88.7%、北陸・信越85.4%、東海89.4%、近畿92.7%、中国85.2%、四国90.9%、九州90.0%となっており、東北ブロックの充足率が最も低い。
さらに、一般病院について、常勤医師の充足率を診療科別にみると、平均充足率の87.6%を下回っている診療科は、内科86.5%、小児科87.1%、神経科81.0%、形成外科82.3%、小児外科87.4%、産科84.8%、眼科80.0%、耳鼻咽喉科80.7%、皮膚・泌尿器科79.5%、皮膚科77.7%、肛門科82.0%、理学診療科82.4%、放射線科82.5%、歯科84.3%、矯正歯科60.6%、病理科75.5%、中央検査科83.0%等となっている。
次に、へき地医療の確保に重要な役割を果たしている200床未満における内科の医師充足率をみると、20〜49床70.2%、50〜99床68.7%、100〜199床82.2%といずれも低く、特に小規模病院の充足率が低い。

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