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図14. 鼻カテーテルと鼻カニューラとO2流量とF102濃度%

 

粘膜の乾燥が起こり、また、気道の抵抗感のため苦しみを感じる患者もあることは前述のとおりです。
鼻カニューレは8時間ごとにはずして掃除し、口と鼻のケアをよくする必要があります。カテーテルも同様に8時間ごとに交換し、鼻孔を交互に使用するようにします。
?その他の吸入法
a. 一般に用いられる鼻カニューラでは、呼気時には酸素は吸入されずに流れているので無駄になります。そこで呼気時には、弁式のものが閉じて、両側の小さな袋状のところに流入してきた酸素を一時とどめるようになっていて、呼気時には弁が開いて流れてくるといった、酸素の経済的使用を考えた器具もあります。
b. 美容上のことを工夫したものとしては、眼鏡に力ニューラを付属させであるもの、また、経気管酸素吸入(TTO)といって、咽頭下穿刺孔に、細いビニール管を挿入しておき、それに酸素の導管を接続しておくもので、頸部をスカーフなりカラーで隠しておくと目立たないというものです。これからはさらにこのような患者のニーズに応じた方法が

 

 

 

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