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酸素吸入の理解と適用 在宅酸素療法のよりよい実践のために

 事業名 保健医療に関する教育及び調査研究
 団体名 ライフ・プランニング・センター 注目度注目度5


 

3. 酸素吸入の効果の病態生理学的理解

上に述べたような低酸素の状態を、どのようにしたら防げるかということですが、そのなかで酸素吸入による低酸素血の是正の仕方の機序をお話しします。

 

1)吸入気酸素濃度(FIO2)を高めて肺胞気酸素濃度(PAO2)を上昇させる
?高山、たとえば海抜約3900mの大気圧は526?Hgになっているので、吸入気の分圧は平地が150?Hgなのに100mmHgしかない。そこで肺胞気のO2分圧(Pao2)は50?Hgしかない。それではPao2が50?Hgにも満たなくなる(図2)。そこで吸入気の酸素濃度FIO2を酸素吸入で150mmHg近くなるように増やしてやれば、Pao2も高くなるということです。
?次に低換気のための低酸素症の場合を話します。それは図1ですでに触れましたが、FIO2は150mmHgでもPAO2が60?Hgくらいしかなく、そうするとPao2もそれよりやや低くなり、組織にいけばさらに低くなってしまう。このようなPao2の低い状態が続くと、組織に悪影響を起こす。またその前に心臓にも大きな負担がかかるし、しかもエネルギー代謝を行う酸素が足りない。この人に酸素吸入によって吸入する酸素の分圧を上げておく、たとえば、吸入気酸素を30%になるようにすると(大体1分間2l酸素吸入)、FIO2は210?Hgとなる。そうするとこれは吸入気酸素が高くなっているので、肺胞気酸素(PAO2)もかなり上がるから、Pao2を100?Hgにすることもできます。動脈血ガス分析が必要なのはこのような状況がわかるからです。

 

2)酸素吸入が必要になる低酸素血症の程度の状態
酸素吸入というには、どのくらいになったらやらなければならないのかということです。動脈血酸素分圧Pao2が大体90〜100?Hgというの

 

 

 

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