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開会/主催者挨拶
山下哲郎
(財)アジア太平洋観光交流センター理事長
本日は「国際観光交流促進シンポジウム」を開催いたしましたところ、お忙しいなかをご来場いただきまして大変ありがとうございました。主催者を代表いたしまして一言ご挨拶を申しあげたいと思います。本日のシンポジウムは、「旅行を通しての国際観光交流を考える」というテーマでございますが、このシンポジウムは運輸省、大阪府、世界観光機関(WTO)などの後援をいただいて実施させていただくものでございます。本日はわざわざ運輸省から和田観光部長のご臨席をいただいておりまして、厚く御礼を申しあげます。
この主催者でございますアジア太平洋観光交流センターは、運輸省、大阪府をはじめとする自治体、その他関係者のご支援をいただきまして、昨年9月に設立されました財団法人でございます。関西で二つ目の国際機関である世界観光機関の地域事務所、アジア太平洋事務所が昨年オープンしましたが、この事務所の支援ということ、またアジア太平洋地域との観光交流の促進ということを目的にさまざまな活動をいたしております。昨年度は、WTOのアジア太平洋地域委員会を日本に初めて誘致したわけですが、それにあわせまして、この大阪でWTOと共催の形で国際観光シンポジウム、観光展など多彩な事業を成功裏に実施させていただくことができました。これも皆様の温かいご支援の賜物と大変ありがたく思っております。
今年度は、WTOあるいはユネスコなどと共催で奈良におきまして、関係国を集めましたシルクロードに関する国際フォーラムを実施すべく、ただ今準備中でございます。その他、人類の歴史的、文化的遺産であるシルクロード地域についての観光交流の促進を図るため、5カ年計画で調査団を派遣しております。あるいは観光学の構築をめざして、観光に関します学術研究論文の募集ということもさせていただいております。また、その他の各種セミナーやシンポジウムの開催も、私どもの財団の仕事として実施させていただいているところです。
本日は、当財団の目的の一つであるアジア太平洋地域における観光交流の促進という観点から、海外からの講師も含めました国際交流シンポジウムというものを企画させていただいた次第でございます。この度のシンポジウム開催に先立ちまして、関西の地方自治体の方々にアンケート調査をさせていただきまして、ご協力をお願いしました。本日、お手元に資料をお配りしてあるかと思いますが、本日のシンポジウムではこの結果もふまえて進められることになっておりまして、ご覧いただきますとわかりますように、国際観光交流の促進というのは、皆様方の大変な関心事であるということがわかってきております。日本人の海外旅行に比べまして、日本にいらっしゃる外国の方の旅行者が極端に少ないという状況でして、国際観光交流という点からはバランスのとれたものであるとは、なかなかいいがたい状態にあるわけです。先般運輸省から発表されました「ウェルカム・プラン21」、10年間で外国人旅行客を倍増しようというご計画は、大変に時宜を得たものであると考えております。
本日は、旅の原点にもどって考えるという基調講演をはじめ、海外のいろいろな成功例を含めた事例研究、あるいは関西に視点をおきましたパネルディスカッションなど、必ず皆様のご期待に沿えるものと確信いたしている次第でして、多彩な講師の方々のもと、実りあるシンポジウムとなることを期待いたしておリます。このシンボジウムをふまえまして、何か提言のような形でおまとめ願えればまことに幸いだと思っております。私どもの財団といたしましては、今後ともさまざまな事業を積極的に展開することによりまして、国際観光交流の促進ということを図っていく努力をしていくつもりでございますので、引き続き皆様方の温かいご支援とご協力をお願い申しあげまして、冒頭のご挨拶とさせていただきます。本日はどうもありがとうございました。
来賓挨拶
和田敬司
運輸省運輸政策局 観光部長
本日は、この国際観光交流促進シンポジウムにお招きいただきまして、大変ありがとうございます。一言ご挨拶を申しあげさせていただきます。

 

 

 

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