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パネルディスカッション

〔司会者〕
 ただいまから「21世紀に向けたふるさとづくり」―ふるさとの環境を未来に引き継ぐためにと題し、パネルディスカッションを開会いたします。
 まず、コーディネーター、パネラーの皆様を御紹介いたします。
 コーディネーターから御紹介いたします。
 香川学園環境技術センター所長脇坂宣尚様。
 続きましてパネラーの皆様を御紹介いたします。
 中原中也記念館長福田百合子様、秋吉台科学博物館長庫本正様、漫画家なかはらかぜ様、山口大学経済学部助教授マルク・レール様、地元岩国のボランティアサークルじゃげな会会長新庄菊子様、以上の皆様です。
 それでは、これからの進行はコーディネーターの脇坂先生にお願いいたします。

〔脇坂先生〕
 こんにちは。
 御紹介いただきました脇坂でございます。今日は進行役と取りまとめをすることになっております。よろしくお願いいたします。
 最初に少し、私の意見を述べさせていただきます。
 私は宇部市の郊外に生まれまして、第2次世界大戦後の一時期を長門市と、それから学生生活を山口市で過ごしましたが、以後40数年間宇部市に住まいしております。つまり、生まれて66年間なんでございますけれども、ほとんどを山口県で暮らしてきたことになります。
 この夏、仕事の関係で山口宇部空港から北海道に飛行機で向かいました。千歳空港から貸切バスでラベンダーの香りがすばらしい富良野に向かいました。途中、休憩のために夕張市に立ち寄りました。夕張市は、昔は炭鉱の町で有名でございましたが、現在はむしろ夕張メロンのふるさととして有名なところでございます。ところで、その案内してもらいました貸切バスの若いガイドさんが、「どちらから来られましたか」と尋ねられましたので、「山口県の宇部市からだ」と答えました。恐らく宇部市がどこかご存じないと思ったんですがそう答えましたら、驚くべきことに「炭鉱のあった宇部市ですか」と答えが返ってきましてびっくりしました。30年ばかり前まで、宇部市は御承知のように「石炭の都宇部市」と呼ばれておりました。国内でも屈指の石炭採掘の町でございました。大規模な宇部興産の海底炭鉱のほかに、市内のあちこちに石炭採掘のための縦坑のやぐらが建っております。あるいはボタ山もございました。

 

 

 

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