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市民や企業が主体的にまちづくりに参加して、相互に支え合い連帯し、行政とともに築き育んでいく「福岡型健康・福祉のまちづくり」を目指すこととしている。
これは、次に挙げるような高齢社会を取り巻く動向とその対応が背景となっている。
?豊かな高齢社会を迎えるためには、一人ひとりが自らの健康は自らがつくるという考えのもと、各人のライフスタイルやライフステージに応じ楽しみながら健康づくりを行うことが重要であり、その環境づくりや支援体制の確立が必要である。
?高齢者が住み慣れた家庭や地域で暮らしていけるような体制を整えていくことが重要であり、高齢者の積極的な社会参加や生きがいづくりを進めていくことが必要である。
?高齢者一人ひとりのニーズに対応し、保健・医療・福祉の連携による、在宅支援サービスの充実が必要である。
(2)基本理念
このような方針のもとで「福岡型健康・福祉のまちづくり」は進められるのであるが、ここでいう「福岡型」には、“福岡市が目指しているもの”と“福岡市が行う特徴的なもの”という2つの意味がある。
前者の、福岡市が目指している福祉社会が基本理念であるが、これは次の5つを柱としている。
?人間として尊重される社会
高齢者や障害者、児童などすべての市民が、人生80年という生涯を実りあるものとして生きる中で、一人の人間としての尊厳が重んじられ、一人ひとりの人生観や信条が大切にされる社会であること。
?生きがいのもてる社会
すべての市民が、それぞれのライフステージにおいて、社会の一構成員として自己の意思に基づき、自己の能力を最大限に発揮して主体的に社会活動に参加し、生きがいと希望をもって生活できる社会であること。
?地域での生活が保障される社会
ノーマライゼーションの理念のもとで、老いも若きも、障害を持つ人も持たない人も、生まれ育ち住み慣れた家庭や地域で社会活動に参加し、自己実現しながら有意義な生活を過ごすことができる社会であること。

 

 

 

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