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4 高齢者に対する効果的な保健・福祉サービスの提供
総論でも記載されているように、高齢者に対する「効果的」な保健・福祉サービスの提供が求められている。本市においても、震災前から、保健と福祉の連携のあり方をはじめ、在宅福祉と施設福祉のあり方、マンパワーの確保等について、様々な議論が交わされており、それらを反映して、主に次のような施策を実施している。
(1)保健・福祉の連携
保健と福祉の連携については、神戸市でも大きな課題であったが、平成5年度より、高齢者の保健・福祉にかかる相談窓口として「あんしんすこやか窓口」を各区に設置し、保健・福祉連携の契機とした。
また、震災後の平成8年度には、民生局と衛生局を統合し、保健福祉局とする一方、区役所に福祉事務所と保健所を移管し、市民に身近なサービスの一元化を図った。
?「あんしんすこやか窓口」―おとしより保健福祉相談窓口―の運営
寝たきりなどで介護を必要とする高齢者が必要な保健・福祉のサービスを気軽に利用できるよう、相談からサービスの提供まで一貫した援助を行う窓口である。市民への援助をより一層充実するため、窓口と関係機関や地域での福祉活動とのネットワーク化を図っている。各区役所及び北須磨支所に設置している。
これと並行して、複雑・多様化している福祉サービスを市民に的確・迅速に提供するため、市民福祉情報提供システムを活用し、総合的な福祉サービス情報の提供および相談を実施している。
(2)地域住民、民間福祉活動との連携強化
神戸市では、マスタープランのキーワードの一つに「協働」という概念をおき、まちづくりは、市民・事業者・市の協働で行うとする。福祉の分野でも、その方針は反映されており、神戸市・区社会福祉協議会等による積極的な取り組みが展開されている。特に、ボランティアについては、震災後、従来に増して、強力な連携を図ろうと取り組んでいる。
?市社協の行う高齢者関係施策
i 「ふれあいのまちKOBE愛の輪運動」(啓発活動、福祉協力校指定事業、ワークキャンプの実施等)の展開、ボランティア活動の推進等を通して、住民自ら福祉の担い手となる「やさしさとふれあいのあ

 

 

 

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