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2 保健・福祉施策の推進
(1)在宅サービス
大阪市では、高齢者が援護を要する状態になっても、できる限り住みなれた地域において健康で生きがいをもって安心して生活を続けられるよう、在宅生活を支援する在宅サービスの充実に重点をおくとともに、今後、高齢化の進展にともなって、ねたきりや痴呆という介護を要する状態になりやすい後期高齢者の増加が予測される中、ねたきり高齢者対策や痴呆性高齢者対策に取り組んでいる。
 
?ホームヘルプサービス
ねたきりや心身の障害などで日常生活を営むのに支障のある家庭にホームヘルパーを派遣し、家事・介護の援助、その他必要な相談助言を行っている。
一人暮らし高齢者や高齢者のみの世帯でもできるかぎり在宅での生活が可能となるよう、24時間介護体制の確立が求められていることから、平成8年度より東住吉区において24時間巡回型ホームヘルパー派遣モデル事業を開始しており、今後の本格的な実施に向けて検討を進めている。
《24時間巡回型ホームヘルパー派遣モデル事業概要》
介護内容:介護サービスを中心に、食事の配膳、排泄介助、体位変換など必要とする介護
派遣時間:午後6時から翌日午前8時の間
1晩に2回程度、1回当たり15〜30分程度のサービスを提供
対象:東住吉区内のねたきり高齢者(20世帯程度)
 
?デイサービス
在宅の体の弱い高齢者を対象に、週1回程度の通所(送迎あり)により、給食・入浴、日常動作訓練、健康チェック等の日帰り介護サービスを提供している。
デイサービスセンターは、在宅サービスを総合的・効果的に提供する「地域在宅サービスセンター」の内で、中学校下に1カ所を原則に整備を進めているが、今後は、利用回数拡大のニーズに対応するため、高齢者数の多い地域では複数整備を検討することが必要となっている。

 

 

 

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