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年額10,000円で、その他に学生会費等が若干必要となっている。各学年の出席すべき日数の2/3以上に出席し、教養講座及び専門講座をそれぞれ2/3以上受講した学生にはクラブ活動への参加状況も勘案して進級、卒業が認定される。
この高年大学の特徴は、単に知識・技能を修得するだけでなく、「社会参加」を推進することにあり、そのために学生会活動などの諸活動が充実しており、学生会には全学生が参加し、各クラスから選出された委員によって学生協議会が組織され、会則に基づいて運営されている。会則に従ってクラブ活動などの学園における諸活動に積極的に参加するほか、チャリティ、バザールを実施したり、例えば全国身体障害者スポーツ大会会場において焼き物の絵付けコーナーを設置したりといった様々な社会活動にも参画している。(写真2)
卒業後は自主的にOB会などが結成されたり居住区単位での区会の結成、さらには平成7年度には区会の連絡組織として「区会連絡会」が設立された。高年大学の人気とともに入学を希望する高齢者の講義内容に対する要求も高度化してきている。それに対応して、講座内容もかなりハイレベルにする必要があり、本市としても専任教授5名を配置しているが、専用校舎の設置とともに、今後さらなる充実・強化が期待されている。
?高齢者就業支援センターの整備
超高齢社会の到来とともに高齢者の中でも元気なお年寄りから寝たきりのお年寄りまで相当のバリエーションが出てくると思われる。働く意欲と能力のある高齢者が増加している中で、生きがいとしての就業、あるいは健康維持のための就業に対する意欲がますます高まりつつあり、そういった状況に的確に対応するとともに豊かな人生80年時代を創造していくことが大きな課題となっている。
一方で、少子化・高齢化の一層の進展により、今後、若年人口の減少・あるいは家庭機能の低下と要援護高齢者の増加により、社会の担い手が不足することが懸念されている。
こういった状況が続けば
?高齢者の量的増加、質的変化に対応できない。
?高齢者を社会の担い手として活かせず、地域社会の活力を維持できない。

 

 

 

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