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?障害によって要求する事柄が異なる。車椅子の人にとっては、点字ブロックを乗り越えることが難しくブロックがない方が歩きやすい、視覚障害者にとっては重要。障害によって要求が違う面があり、実際に「まちづくり」の過程での調整も必要となる。
以上、作り手と使い手である市民間の壁、コミュニケーションギャップを乗り越えるためにも、行政の担当者と市民が議論する場が必要である。
*川崎区づくり白書に関するシンポシウムを受け、建築局では設計担当職員への福祉に関する研修を行うこととした。
(2)高津区、溝口跨線人道橋ワークショップ 注3
ア ワークショップによる提言
溝口跨線人道橋は、昭和56年3月に完成した橋であり、川崎市を東西に縦貫する南武線を南北に跨ぎ、JR南武線武蔵溝ノ口駅及び東急田園都市線武蔵溝の口駅から南口バス停留所を結ぶ通路として多くの人に利用されている。
このたびの補修工事にあたっては、市民参加によるワークショップ形式により、市民の提言を踏まえ工事を実施していくこととした。
市政だよりで参加者の公募を行い、23人(車椅子を利用する者、弱視の方、足に障害を持つ方、各1名を合む)の市民の参加を得た。
参加者を7〜8人ずつの3チームごとに編成し、現地調査の実施後、改善提案を模型で表現し、各チームごと発表を行うとともに踏み板の色などについて多方面からの議論を行った。
ワークショップの結果、安全性、使いやすさ、美観などの観点から多くの提言が出され、改修作業にて次の提言が実際に取り入れられることとなった。
 

 

(図10)

 

 

 

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