・ フレームアレスタは米国認可品船内機用を使用した。
・ 試験用治具担当所において作成した。
・
試験は、社団法人日本船舶品質管理協会船舶艦装品研究所において実施した。
・ 試験は、平成8年6月12日実施した。
結論
ISO/CD13592に定義付けられた装置による試験はその目的をほぼ満足することができた。
考察
ISO/CD13592に記載の試験装置及ぴ試験方法にてバックファイヤーフレーム制御試験は可能である。
試験回数50回についてもタンカー用フレームアレスタの試験規格(MSC/Circ
677 Dec’94)の高速排気管頭のフラッシュバック試験回数と同等であり妥当と考えるが下記懸案が残る。
1.
テストスタンドのアッパーチャンバートラップカバーの大きさ、重量等に詳細な規定がない(Hinged
cover or Rubber flapの記載のみ)が構造により爆発力に与える影響か大きいことか今回の試験にて明らかとなった。
2.
この爆発力の差異によりフレームアレスタヘの炎の通過速度にも変化が生じ評価条件等も変わって来ることも考えられる
3. 実際に今回使用したフレームアレスタは認可品(SAEJ1926)にも係わらずアッパーチャンバーへの引火か発生している。
4.
規格の中に爆発圧力の基準値を設けることか重要であり必要と考えるが、基準値を設定するにはさらに基準実験か必要である。
5.
規格の中にロアーチャンバーについては規定しているかアッパーチャンバーについては大きさの規定がされていない、この大きさによりフレームアレスタを通過する炎の速度、爆発圧力にも変化か生じることが考えられる。
今後
明確にする項目(ISOへの答申項目)
1. アッパーチャンバーとラップカバーの大きさ、重量の規定
今回の試験条件
アッパーチャンバー上部に100mmの穴を開け、その上に150mm角のトップカバーを設けた。
トップカバーの重量により爆発圧力の変化が大きいため重量の規定が必要である。
今回の試験は490gで実施したか500g位が適当と考える。
2. アッパーチャンバーの大きさの規定(縦、横、高さ)
今回の試験条件
縦300mm×横300mm×高さ300mmとし、前面と上面を内部か観察できる透明板とし、残り3面をスチール板とした。
大きさに対する規定はないか今回試験した寸法で適当と考える。
前ページ 目次へ 次ページ