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背景

艇長24m以下の舟艇において、恒久的に艦内に備え付けられたガソリンエンジンからのバックファイヤーフレームが、周辺の環境中に広がることを防止するための装置に関して、その構造及びテストに求められる最小限の要件を国際規格として制定する動きがある。

この動きに対して本会マリンレジャー用舟艇部会機関及び推進システム専門分科会において、バックファイヤーフレームコントロール装置の性能確認試験を実施し、国際規格の作成及び日本工業規格(JIS)原案作成に必要な項目の調査を実施するとともに、これに基づき、我が国の意見を国際規格に反映させるために試験結果についてISOへ提案を行う。

 

担当専門分科会の経緯

・ 試験の対象は船内機とする。ただし、船内に船外機を搭載するものに関しては検討の対象としない。

・ 実機でのテストにおいては、常にバックファイヤーが起こらないなど不都合があることから、試験装置を作成して試験を行う必要がある。

 

委員構成

(マリンレジャー用舟艇部会/機関及び推進システム専門分科会)(敬称略、順不同)

 

専門分科会長

坪井勇(三信工業)

委員

堀田孝幸(日本海事協会)

小野純生(日本小型船舶検査機構)

井上順之(いすゞ自動車)

土本寛治(三信工業)

大穀圭介(スズキ)

菊池正和(トーハヅ)

米澤篤(日産自動車)

小原敏久(本田技研工業)

品田和良(ヤンマーディーゼル)

青木健一(新潟コンバーター)

事務局

小郷一郎(日本船舶標準協会)

冨永恵仁(日本船舶標準協会)

 

担当所

本田技研工業株式会社

試験構想

ISO/CD13592(Backfire flame control for petrol engines)においては、下記の4項目が試験として定められている。

・ 振動試験

・ 衝撃試験

・ 爆発試験

・ 腐食試験

このうち振動試験、衝撃試験については経験した技術において提案内容の理解ができる。また、腐食試験についてはSAE、JISの試験と比較して大差がない。

爆発試験だけ未経験の分野であり、この試験を実施することでISO/CD13592の妥当性を検証すると同時に、規格原案に必要な項目の調査を実施する。

 

 

 

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