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実験結果の評価結果を表10−1に示した。AR52は青味桃色でありガソリン(オレンジ系)に近いこと及び価格が高いこと、AY73は自然貯蔵試験で吸光度の変化が大きかったこと、SB5はハロゲンを含んでいることから5種類の着色剤の候舳のうち、AB9とAB90がメタノールの着色剤として実用性が高いと考えられる。排出ガス試験、市内走行試験等の最終段階の試験に用いるメタノールの着色剤としては、食品添加物でありまた(財)日本自動車研究所にて実際に変異原性試験を行った結果、問題ないという結果が出ているAB9を用いることとした。

2 今後の調査計画

引き続き市内走行試験を実施し、これまでの作業で絞り込んだ着色剤AB9について、さらに諸データを整理し、最終案として決定する。

また、従来行ってきた検討及び成果をもとに、実際に市場に導入する際の経済的観点を含め総合的な提案を行う。

(1)燃料メタノールに適した着色剤について(技術的観点からの提案)

(2)着色燃料メタノールの製造、流通等について(経済的観点からの提案)

 ・着色燃料メタノール製造プロセス(どの流通ルートで混合するか)

 ・流通ルート(どのようなルートにするか)

 ・コスト見積もり(現行との比較)

(3)総合評価

最終年度の計画を図10−1に示した。

 

 

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