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第8章で行った、着色剤有無が排出ガスに与える影響を調査した試験で用いた車両をそのまま市内走行試験に使用しているので、第8章の排出ガス試験のうち、着色剤を添加した燃料での結界を、市内走行試験に於ける排出ガスの初期データとした。走行試験終了後に同様の排出ガス試験を行う予定である。

(2)部品調査

走行試験開始前に、調査対象部品を新品に交換して走行試験に入った。取り外した部品は、着色メタノールによる市内走行試験における部品の比較対照品とする。なお、部品の劣化状況の比較は次年度に行う予定である。

(3)市内走行試験

試験開始日 平成9年2月10日

試験開始時走行距離

N01 足立12え86−459579km

N02 足立12え86−465959km

 試験は、上述のように平成9年2月10日に開始した。平成9年2月28日現在、N01の車両の積算走行距離は10221km、N02の車両は6463kmに達しており、順調に試験を継続している。

第10章 これまでの調査まとめ今後の調査計画

1 これまでの調査結果及び今後の試験に用いる着色剤の選定

 本年度の調査に入る前の段階で、着色剤は5種類に絞られた。本年度は、5種類の着色剤を用いた自然貯蔵試験(及びそれに伴う燃料分析試験)、その中の2種類の着色剤を用いた変異原性試験を行った。その結果、及び前年度に検討した着色剤としての以下の必要条件

a.精製染料であること(添加剤等を含まない)

b.メタノールによく溶け(溶解度)、均一着色液を得ること

c.毒性が少なく、安全性が確認されていること

d.自然貯蔵が可能で、安定していること

e.色調が鮮やかで、イメージがよいこと

を考慮し、排出ガス試験を行う着色剤を1種類に絞った。これまで行った検討及び

 

 

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