実施した。同型車両の試験値は、メイン触媒、プリ触媒とも新品状態での値である。
参考までに同型車両の試験f直も示したが、今回の試験とほぼ同等の値であることから、車両の状態、試験とも異常なく行われたと判断できる。
本車両のNOx,CO、HCはディーゼル6モード規制であり、今回試験したモードとは異なるので規制値は記載しなかった。
上記のように着色剤を添加しても、10・15モードのNOx,CO,HC排出ガスにほとんど変化は見られなかった。ホルムアルデヒドは触媒の状態が異なるため同型車両試験値に対し若干高いが、規制値レベル1を基準に考えると、十分低く、着色剤有無による大きな差は見られないことから、本着色剤1ppm添加による排出ガスへの影響はないと考えられる。
排出ガス試験成績表を表8−1、表8−2に示した。
第9章 市内走行試験
1 試験の概要
(1)目的
内燃機関用燃料メタノールの着色剤が実際の市内走行において、エンジン排出ガス及び燃料系、燃焼系部品に及ぼす影響を調査する。
(2)実施機関
排出ガス測定:(財)日本自動車輸送技術協会昭島研究室
走行試験実施:日本通運(株)東京自動車支店
部晶調査:いすゾ自動車(株)(調査委託先:コマツ)
着色剤調整:シラド化学(株)
着色メタノール燃料供給:第三運輸倉庫(株)
全体管理、まとめ:運輸低公害車普及機構
(3)試験期間平成9年2月より約1年間とする。
表9−1に排出ガス試験を含め、走行試験のスケジュール予定を示す。平成9年2月から、調査したべ一スの部品とほぼ同等の走行距離になるまで行う。