日本財団 図書館


いる。

 エタノール燃料、DME燃料についてのエンジン性能、排気ガス性能、耐久性、着火性についての研究の3件発表されている。

 また、フリートプログラムに関するものとしては、米国DOEから代替燃料利用プログラムについての報告があり、メタノール、エタノール、FFVなど幅広い研究について報告され注目される。フリートプログラムについては、スエーデン、日本、中国からも報告があり、アルコール燃料の実施状況、低公害性の実証結果が示された。特にDOE、スエーデンで積極的にテストが行なわれているのが目についた。

 日本からの発表としてはエンジン関連で3件があり、ATACKエンジンのリーン限界自己着火性に関する研究(慶応大)、グローアシストメタノールエンジンの燃焼解析(早稲田大)、Dlメタノールエンジンの研究(運輸省安全公害研)などが発表された。

2)アルコール燃料の実行、フリートテスト関係

 米国から5件、スエーデンから6件、日本から3件の報告をはじめとしてフランス等の欧州諸国、中国から10件の発表があった。

 対象とする燃料では、メタノール、エタノールが殆どであるが、特にバイオマスからのエタノール燃料を吸った報告が非常に多いのが特徴で、排気ガス性能、触媒性能、バィォエタノールの経済性などについて発表された。その外にはホルムアルデヒド、地球温暖化への影響についての報告があった。

 フリートテストの対象車種としては、バスおよびヘビーデューティ車が収り上げられ、多極アルコール燃料、ディーゼルオイルヘのブレンド量と排気ガス性能の評価結果等が報告された。

 フリートテストについても米国DOEやスエーデンで大規模な試験が行なわれている。

3)製造関係

 米国の7件、オーストラリアの4件をはじめとしてイタリア、オーストリア、スイス、ブラジルなど15ヵ国から27件が発表された。日本からはエタノール生産での水分の分離に関するものが1件報告されている。

 研究内容としては、エタノール特にバイオエタノールの製造に関して、生産技術、生産効率、消費エネルギー、生産コストなどについて研究結果が主で、化石燃料に対するアルコール燃料の評価を扱ったものもあった。

 

 

 

  前ページ  目次へ  次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION