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第3章 第11回アルコール燃料国際シンポジウム(lSAF)の概要

1.ISAFの設立と経緯

 1976年にスエーデンのストックホルムで第1回アルコール燃料国際シンポジウム(intenational Sympisium on Alcohol Fuels:lSAF)が開催されて以来回を重ね、本年は第11回会議を開催するに至っている。

 この国際シンポジウムは1973年の第1次オイルショック直後から石油代替エネルギーの研究に取り組んだスエーデン政府が、将来の代替エネルギーとしてメタノールが重要であるとの結論からメタノール開発会社を設立した際に、記念事業の一つとして開催したのが始まりである。その後、西ドイツ、アメリカ、ブラジルなどが同調し、第2回(1977年)西ドイツ、第3回(1979年)アメリカ、第4回(1980年)ブラジル、第5回(1982年)ニュージーランド、第6回(1984年)カナダ、第7回(1986年)フランス・第8回(1998年)東京、第9回(1991年)イタリア、前回第10回(1993年)はアメリカで開催され、今回第11回会議を南アフリカのサンシティで開催するに至っている。

2.ISAFの運営組織

 アルコール燃料国際シンポジウムは、IOC(国際組織委員会)が運営しており、同委員会は学者および主要石油消費国の政府官僚等で厚生されているが、特定の事務局は持たず、各回毎のシンポジウム開催国がNOC(国内細織委員会)のメンバーと共に事務局を努めている。

3.第11回ISAFの概要

(1)参加国、発表論文数

 本年は1996年4月14日から17日まで、南アフリカ・サンシティにおいて開催され・22か国から90編の論文が提出され、25か国から152名が参加して行なわれた。

 参加国の論文数と参加者数を表1に示す。中でも米国、日本、スエーデン、南アフリカからの論文数および参加者数は特に多く、

 

 

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