(3)先進自動車技術研究開発に関する実施協定のまとめ
IEAでは、2010年以降をにらんだ道路輸送部門の先進技術研究開発を、産業界含めどうすべきか検討してきた。道路輸章に関する既存の3協定(代替燃料、電気自動車、高温材料)と、将来の軽量材料、先進エンジン、ハイブリッド自動車の3テーマを包含した新実施協定の構想を、専門家による3回の会合を経て模索してきたが、六つの協定を含む実施協定は扱う範囲が膨大になることから否定的な意見が多く、EUWPの中に運営委員会を設け1997年秋を目処に新しい管理機構が提案されることになった。
日本はエネルギー輸入国であり、道路輸送用燃料のほとんどを石油に依存している現在、エネルギーセキュリティー及び環境の面から将来の道路輸送部門の先進技術研究開発を積極的に進める必要があり、IEAを通し、この分野で積極的に国際協力していかなければならないと考えられる。