化し、1994年夏現在94のエージェンシーがすでに設立されている。そして、この改革が完了すれば公務員のうち約80パーセントがエージェンシーに移行すると見積もられているのである。[21]
これらのエージェンシーの中の一部(そしてエージェンシー化されない中央政府の機関の中の一部も)は、イギリス各地に移転している。たとえば、最初期にエージェンシー化されてネクスト・ステップ改革の成功例としてしばしば言及された「運転免許・車両免許センター」(DVLA)は、ロンドンから鉄道で3時間かかるウェールスのスウォンジーに置かれている。ネクスト・ステップ改革によるこのような執行部門の分離は、最終的にはロンドンヘの一極集中の排除にも役立つと考えられる。
【注】
[1]以下、本稿でのイギリスは、原則的にイングランド(場合によってはウェールズを含む)を指す。スコットランドおよび北アイルランドでは、異なる法体系の下、異なる地方自治が行われていることに留意したい。
[2]高寄(1995b)、p. 4.
[3]Kingdom(1991)、pp. 28−31.
[4]武藤(1995)、pp. 152−161.
[5]高寄(1996b)、p. 29.
[6]高寄(1996b)、pp. 28−32.
[7]高寄(1996b)、pp. 142−144.
[8]Kingdom(1991)、p. 77.
[9]Kingdom(1991)、p. 179.
[10]高寄(1995a)、pp. 67−77.
[11]Kingdom(1991)、p. 37.
[12]高寄(1995a)、p. 31.
[13]高寄(1995a)、pp. 83−89.
[14]高寄(1995a)、pp. 107−133. 加藤(1994).
[15]The Times, 12 January 1995.
[16]The Times, 20 December 1995.
[17]The Times, 1 April 1996. The Guardian Weekly, 7 April 1996.
[18]高寄(1996b)、pp. 138−154.
[19]高寄(1996a)、pp. 113−45.
[20]高寄(1996a)、pp. 60−62.
[21]Dynes&Walker(1995)、p. 101.