が提示したコンセプトである。このコンセプトによる「まちづくり論」については文献「4」を参照されたい。
(注4)例えば、長野県小布施町の「まちづくり」は大きな成果を上げた事例として知られている。筆者はそのリーダー的存在である小布施堂・市村次夫氏の「まちづくり談」を聞く機会をえた。同氏の話は、都市空間が《コラボ財》であること、まちづくりが公私協働型プロジェクトとして進められるべきこと、その成否が協働的コミュニケーションに懸かっていること、協働の成功体験がさらなる協働推進の種となることなど、まさに本稿のコラボレーション論の具体例であった。
参考文献
[1]深谷昌弘・田中茂範、『コトバの《意味づけ論》』、紀伊国屋書店、1996
[2]深谷昌弘・田中茂範、「合意学の構図」、合意形成研究会、『カオスの時代の合意学』、創文社、1994
[3]深谷昌弘、「コラボ財の視点とまちづくり」、『公営企業』、1996年3月号、公営企業金融公庫
[4]MichaelShrage,SHAREDMINDS:TheNewTechnologiesofCollabo−ration,1990:[邦訳]マイケル・シュレーグ著、藤田史郎監修、『マインド・ネットワーク』、プレジデント社、1992