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れない。貢献可能な間は当分の負担を引き受け、負担する人との均衡を失しない保障を自らの貢献との見合いで受け取るような公共的連帯と、その基板の上に各自の自由な努力を展開することが、高齢化社会において尊厳ある生活を可能にする。市民の公共的連帯を成立させる規範的「公共性」概念を形成することこそ、21世紀高齢者会を目前にしたわれわれ市民の精神史的課題である。

 

 

 

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