(2)名古屋大都市圏における立地動向
ア 名古屋大都市圏における物流の動向
(ア)国内貨物流動
a 国内貨物流動の現状
全国の国内貨物流動は、1992年は67億2,500万トンと経済活動の停滞を反映し、前年比-2.8%と6年ぶりのマイナス成長となった。このうち中部五県における流動量は発貨物10億6,800万トン(+0.7%)、着貨物10億5,900万トン(+0.2%)で、対前年比はわずかながら増加しており、全国貨物流動比では約16%を占めている。
また、中部5県の流動貨物の内訳は、鉱産品、化学工業品、特種品、金属機械工業品が8割を占め、流動量の役割を愛知県が扱い、5県内での戸物流動が発着とも10割を占めており、他地域間では、対関東(5%)、対近畿(3%)の順となっている。
輸送機関分担率(トンベース)をみると、自動車が95%となっており、全国平均に比べ、自動車輸送の依存度が高くなっている。
b 国内貨物輸送量予測
貨物流動量は、経済成長や景気変動、さらにはインフラ整備、物流技術革新などにより大きく変化するので予測しにくいが、従来発表されて西暦2000年の予測値としては運輸省が63.6億トン〜70.5億トン、通産省「物流と経済成長研究会」が73.4億トン、日通総研の74.5億トンがある。
ここではこれらの関係機関の予測数値と最近の国内貨物流動量状況、および今後の経済成長などを勘案し、ClLC(中部国際総合物流センター)の完成が見込まれる2005年時点では、2000年の予測値の上限値75億トン程度は達成できるものとみる。
(イ)国際海上貨物流動
a 国際海上貨物流動の現状
全国の国際海上賞物量は、1992年7億9,200万トンで、うち名古屋港7,952万トン(10%)、四日市港、清水港とあわせて中部主要3港で全国の15%を占めている。
名古屋港についてみると、輸出3,190万トン(40%)、輸入4,762万トン(60%)となっており、また定期貨物総量2,280万トンのうち1,930万
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