イ 周辺地域の動向
大府市は、名古屋に隣接し、国土軸に沿って発展してきた内陸工業地帯の一翼を担ってきた。業種別では出荷額で輸送機器が約50%を占めており、ついで一般機器、食品、鉄工業と続いている。今後はこれらの地域産業を活性化していく一方、バランスのとれた工業の発展を図る方向である。そのための課題として業種の多様化、第二東名・中部新国際空港・あいち健康の森など大規模プロジェクトを活用した先端企業誘致・研究開発などがあげられる。あいち健康の森周辺では、核となる国立長寿医療研究センターとの連携で医療・保健・福祉関連の研究開発機能の整備、関連企業の立地などが考えられる。
(3)商業・沿道サービス機能
ア 名古屋大都市圏の動向
名古駄都市圏は名古屋市を中心にしつつ、その周囲に特色ある諸都市が展開するという多角的な都市配置を地鰍造の特色としているが、都市の多くで中心市街地などが更新期を迎え、市街地再開発などによる土地の高度利用が課題となる一方、中部新国際空港、第二東名など、新たな交通基盤整備など、都市拠点形成に大きなインパクトを与える動きがあらわれている。こうした動きを背景に、名古屋の中枢性をさらに高め、世界的・全国的な機能を強化するとともに、それと連携しつつ、周囲の核都市において高次な都市機能を備えた都市拠点を形成し、さらに、21世紀をリードする新しい拠点の形成、推進が進められている。
イ 周辺地域の動向
大府市は、JR大府駅および共和駅を中心に商店街が形成されているが、大型店の立地、交通手段の変化などの影響を受け、商店街の吸引力は低下している。課題としてアクセスのための道路、歩行者の安全の確保・消費者ニ一ズに対応した業種相成の整備などがあげられ、特にJR大府駅前については再開発事業が地元の研究会の中で検討されている。
さらに大府、共和両駅周辺の商業集積を高めるとともに、両駅の中間に新駅の設置、特定商業集積整備事業が構想されている。隣接する名古屋市では、大高南土地区画整理事業において新駅の設置を計画、駅周辺を商業系用地として整備が計画されている。
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