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イ基本方針

○安全で利便性の高い生活基盤の整備は、定住化の促進や都市との交流による地域の活性化を進める上での基本的条件となる。このため、隔離性といった島の条件を解消するため、竹原市と大崎上島とを結ぶ大崎上島架橋の早期整備を進めるとともに海上輸送の整備・強化を図る。とりわけ、首都圏や近畿圏との国土幹線軸による時間距離が近い本町の特性を生かした都市住民との交流を活性化するため、国土幹線軸と海上交通の連携・強化が重要である。

○高齢化社会への対応と利便性の高い環境を形成するため、島の幹線道路や集落内の道路の拡幅整備を積極的に進める。

○また、若者定住の促進やUターン定住を促進するため、住宅、宅地供給に努めるほか、高齢者が安心して島で居住できる環境を確保するためのケアハウスなどの整備や高齢者仕様住宅改善制度の普及に努め、ライフステージに応じた住宅供給を進める。

ウ主要事業(ア)空路・高速道路など、国土幹線軸と連携した交通体系の確立と情報システムの整備

 本土との隔離意識を解消するとともに本土との交流を展開するため、空路・高速道路などの国土幹線軸と連携した大崎上島架橋の早期実現を関係機関に要請するとともに、架橋の完成までの間については、海上輸送の強化を図り、広域交通体系の確立に努める。また、島内の円滑な道路網を確保するため、県道や広域林道整備を進め、島内の体系的な整備を進めるほか、物流機能を強化するため、港湾や物流拠点の整備を図る。

a.海上輸送網の強化

 本土との輸送力を強化するため、竹原市と白水、垂水を結ぶフェリー航路については、本土交通機関との乗り換えの利便性に配慮した運行ダイヤや始発・終便時間及び住民の運賃の低減などを関係機関に要請し、航空路線や鉄道の国土幹線軸との連携強化を図る。また、大型化、増加する車両に対応し、白水地区の駐車場の拡充整傭を進めるとともに、東部地区の海上交通の円滑化を図るため、蛛崎地区に港湾整備を進める。生野島と本島を結ぶ海上輸送については、通学などの時間帯に合わせたダイヤの変更を検討し、生野島に居住する住民の利便性の確保に努める。

b.島内交通網の整備

 本島の幹線道路である主要地方道大崎上島循環線については、大型車両が円滑に通行できる幅員整備を県へ要請する。

 

 

 

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