農村集落では、人口、特に若い人の流出により集落の自治機能が低下している。孤立居住高齢者世帯への在宅福祉サービスや通院、買い物などの日常生活の基盤となる道路の改良が遅れている箇所もみられ、高齢者や障害者の活動を制約している。
道路の幅員についての住民要望では、拡幅すべきと回答した住民が7割を超え、また、住宅や周囲の環境に対する不満では、家の回りの道が狭いと回答した住民が最も高く、約3割となっている。特に、生野島、盛谷、古江などの地区では30%以上の住民が、家の回りの道路が狭いと回答している。
このほか、がけ崩れや浸水などの災害に対する不安を覚える住民が、全体で17.4%、鮴崎地区では30%以上に達しており、安全な住環境の整備が課題となっている。