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8 地域資源の状況

 本町は瀬戸内離島の典型的な地形条件を有している。このため、地域資源として最も注目される部分は、温暖な気侯と静かな海、水際から際だって立ち上がる急峻な地形、複雑な海岸線などで構成される美しい景観であるといえる。

 このような環境の中で、自然環境を活用したレクリエーション資源は豊富である。特に生野島においては、自然休養村事業で種々の施設が整備され、宿泊可能なキャビンビレッジを中心として釣り桟橋、テニスコート、海水浴場、ハイキングコースなどがある。また、月之浦湾は、手つかずの自然(海岸線や海藻がおい茂る水域など)が残り、瀬戸内の中でも有数の自然環境と評価されている。自然の恵は、温暖な気侯の中で年間を通して見つけることが可能であり、ミカンなどの柑橘類ばかりでなく、季節ごとに豊かな実りを堪能することができる。

 文化系の資源は、古社八幡神社、厳島神社、正光坊など、島の歴史を見つめてきた神社・仏閣が点在するほか、かつて内務大臣を務めた望月家の邸宅は、貴重な文化財(町指定文化財)として注目される。町の行事は、夏7月に行われる住吉祭りが最も注目される。

 その祭りの中で「擢伝馬」競漕が行われ、町中が熱狂する。その他、季節ごとの行事(花祭り、盆踊り、秋祭り、文化祭など)も行われている。

 

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