(4)農業の状況 本町の農業は、地形的な制約の中で、主として柑橘類の栽培により発展してきた。その結果、経営耕地別土地利用面積において樹園地の占める割合が高くなっている。農業センサスが平成2年に大きく変わったため、過去との比較が厳密に行えないが、本町の樹園地は次第に減少し、平成7年は昭和40年当時の2割程度の規模となっている。また、田、畑の減少も進んでいる。この結果、町域の約2割を占めていた経営耕地規模は、現在では4.3%程度となっている。
経営耕地規模では、約60%の農家が、30a未満の小規模経営となっており、100aを越える農家は、全体の6%程度である。
専兼業別農家数の推移をみると、著しい農家離れが認められる。これは、全体として農家数は滅少しているが、特に専業農家の減少傾向をはるかに超えて兼業農家が減少している。