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  (2)各地域の性格・特性の整理

小学校区を単位とした地区指標などから各地域の性格・特性を整理すると、次のようにいえる。

 

   ア 中心地域

・本市の発展の基礎をなした鍋島藩の居城である佐賀城の城下町として形成し、今日、都市圏の行政、商業・娯楽、シナイ・ゲートなどの機能を担う中心地区を形成する。
・駅前地区及び勧興地区は、広域商業、業務機能を担っているが、周辺部での郊外型商業施設の進展に伴って、商業機能の進展が鈍化し、また、居住機能が低下している。
・都心商業の強化と定住機能の強化を図るため、現在再開発事業が進められている。
・本市の歴史を代表する佐賀城跡や長崎街道をはじめとして、城下町としての歴史的資源を豊富に残す地域である。

 

   イ 東部地域

・兵庫、巨勢、蓮池地区から構成される東部地域は、兵庫地区と巨勢地区の一部の市街化区域を除くと地域の過半が水田を主とする農業振興地域である。
・農村部は、本市郊外部の特色のある田園風景を示す。
・兵庫地区の一部で土地区画整理事業が進められるほか、全市対象の福祉施設の整備により、佐賀市の新たな住宅地と健康・福祉拠点としての性格を有する地区である。
・旧蓮池鍋島藩の居城として形成された蓮池地区は、史跡、伝統的建造物を豊富に残す地区である。地区全体が農業振興地域の指定から都市開発が制限され、市内では最も人口の減少の著しい地区である。しかし、地区住民の自主的活動による世界的なアーチストによる音楽祭の開催などを通して文化交流が盛んな地区である。

 

 

 

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