(3)他都市との産業別従業者の集積比較
(ア)教育機関の集積状況
・人口規模の類似した県庁所在都市、周辺の大牟田市や久留米市との比較では、大学・短大の高等教育機関の集積度が高く、三重県津市とほぼ同程度の集積状況であり人口1万人当たり81.25人の従業者数である。
(イ)研究機能の集積状況
・大学を除く国・県・民間の研究機能は、対1万人当たり671人で全国平均の約40%程度に過ぎず、また、県内では鳥栖市の同じく40%程度である。
(ウ)金融機関の集積状況
・銀行・信託などの金融機関は、県庁所在都市としての管理機能を反映し、福岡市・熊本市、長崎市などと同様に集積力が高い。とくに、対人口1万人当たり保険業は、160.1人と福岡市をこえた集積となっている。
(エ)情報・広告関連業種の集積状況
・情報・広告関連業種の集積状況は、圧倒的な集積のある福岡市に近接していることもあり、他の県庁所在都市に比較して集積が低い。
(オ)日常生活関連の集積状況
・日常生活関連業種では、概ね人口規模に相関した集積状況である。
(カ)余暇・教養関連業種の集積状況
・余暇・教養関連では、特に、宿泊と娯楽機能の集積が低い。しかし、本市の文化性を反映し、個人教授についての集積が高い。
(キ)その他事業所サービスの集積状況
・一方、その他事業所サービスは、人口同規模の県庁所在都市とほぼ同程度の集積状況にあり、周辺の県庁所在都市以外の都市に比べ、集積が高い。(図表26,27参照)
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