(3)整備モデル地区におけるイベント開催のための重点整備項目
大谷地区大庭園化のためのイベントを開催するに当たっては、次のような共通整備項目があげられる。
・市民緑地制度の適用による市民緑地化と市民緑地の公的な管理、運営を図る。
・歩行、自転車など回遊路の形成を図る。いずれは市街地への接続を検討する。
・シンボル的環境のブラッシュアップを図る。
・民間による投資への支援を推進する。
・大谷石を基調にしたまちづくりを図る。
・大谷石の産業振興を図る。
(4)大谷地区整備に係る留意点
大谷地区は宇都宮を代表する観光、地場産業の場として大きな役割を担ってきた。現在国際的に人を呼べる宇都宮の観光資源は大谷であるといっても過言ではない。しかし大谷は素晴しい特徴と裏腹に大きな問題を抱えている。安全な場所から逐次事業、整備を行い、早く安全宣言をするように努めるべきである。大谷の資源を有効に活用すると同時に、周辺地域も含め整備対象地を広げ、より大きなインパクトのある観光地化を図り、積極的に整備することが宇都宮市の観光全体の発展にも良い影響を及ぼすことになるといえる。