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緑のネットワーク上に歩行系や自転車系の回遊路の整備を検討する。

(3)横軸:ヒューマン軸の実体化

 宇都宮の市街地は南北の広域交通軸が強く、東西の結び付きが弱い。しかしこの軸上にはテクノポリスセンター、大学、駅、商業集積、自然公園など、ヒューマンな都市施設が多く立地している。都市観光は人々が集まることから始まる。東西に人々の動きが活発になるようにヒューマンな強い軸性を顕在化させる。多くの人が集まりやすくするように、大シンボル群を結び付ける主要街路のシンボル性を強調し、都市空間の変化の豊かさを構成し、アーバニティの形成、都市施設の連結化と集中化を図り、分かりやすい都市の骨格を創り出す。

 

 16)整備・運営方式の選択

 

 地域関係者との合意形成のもとに、重点開発地区、モデル地区、整備手法・運営方式を選定し、地域に活力をもたらす整備を推進する。事業展開の課題として「事業用地」と「財源」があり、運営に係わる課題として「組織づくり」と「ソフトウェアの高度化」がある。

 

(1)実現性を高める事業化計画の策定

 1.基本計画と地域の合意形成

  ・計画段階での留意事項と抑制の方策

  ・観光地の状況に即した有効開発手法

  ・観光地創出のための法的規制、優遇措置の確立

 2.事業主体の構成の工夫

  ・公共、民間、第三セクター

  ・地域の視点から共存開発

 3.用地取得・財源の調達・運営ソフトの工夫

(2)観光地運営システムの確立

 一層のソフト、サービス産業化や文化交流産業化への対応を図る。また“地域ぐるみ”での都市観光地としての運営体制づくりを図る。

 1.“地域ぐるみ”での効果拡大の仕組づくり

  ・都市観光振興市民会議の開催

 

 

 

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