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【対応策5イメージアップ策】

 来訪と交流を促進する都市観光地としてのイメージアップ戦略として、宇都宮らしさの創出「観光地らしさ」を強める観光地CIの展開をはじめ、宇都宮に行きたい、住みたいという宇都宮へのあこがれが生まれる都市イメージを計画的に創り出す。生活環境の向上のみならず文化環境の向上と拡大を推進し、都市の骨格にまで及ぶ集中配置によるシンボルの明示、顕在化、メリハリのある景観構成などの取り組みを強化することにより、観光都市への脱皮を図る。

 

 15)イメージアップシンボルの創出

 

 先端性と歴史性のコントラストの魅力を活かし、都市内の自然空間の形成や現代的都市空間の表出など、都市として大仕掛けな都市景観の構成を図る。同時に身近な生活都市空間の整備に観光“資源性”を付与し、多様性に富んだ都市として組立てる。それらをネットワーク化することによって活力の相乗効果を上げ、宇都宮の都市全体を複合化したテーマパークとする。

 

(1)大シンボルの創出

 東京圏や世界から人々が集まる活気に満ちた都市とするための都市観光の基盤を整備する。
 大シンボルとは界隈ともいえるが、その中に軸となるシンボル空間を形成し、アーバニティや活気を誘発する場の形成を図る。公共施設の再配置などシンボルとなる施設を中心に、都市機能を計画的に集中配置し、大きなシンボル化を図り魅力的都市空間群を創出する。

(2)文化・歴史グリーンベルトの形成

 文化性の高い環境はそれだけで良好な都市イメージに結び付く、また、ゆとりと潤いをもつことで、生活環境は豊かなものになる。
 宇都宮市には多くの文化施設や歴史的文化財が、中心市街地の周辺に分散して立地している。文化、歴史の環境の保全と拡大の体系化を目指し、これらに公園や教育施設などの公共施設を加えて緑で結び付け、緑の豊かな市街地の形成を図る。住宅地の緑化運動、街路の緑化などを積極的に推進し、余裕とゆとりのゾーンの形成する一方で、中心市街地へ向けた緑化軸を設け、緑豊かな都市を目指す。

 

 

 

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