(2)北関東における地域連携の動向
〔地域連携の考え方〕
次期全総に向けた基礎作業としての「21世紀の国土のグランドデザイン」では、基本目標を「連携・自立による多様性に富んだ分散型国土の形成」とし、その確立の手法としては、大動脈としての国土軸構想と「従来の行政単位の枠を超えた広域的な地域間の連携」や「地域特有の課題に対応した戦略的な地域の整備」を図るために「地域連携軸」構想が各地で検討され始めている。
〔関東大環状連携軸情想〕
東京圏を取り巻く地理的有利さを活かし、北関東から静岡まで連ねた関東大環状連携軸構想が打ち出されている。この構想においては、?本州中心部における第3の国土軸の機能、?軸の両端の港湾や空港機能を連携した物流軸、?観光資源を有機的に組み合わせた広域観光ルート、?人、モノ、情報の蓄積を図り、情報発信の圏域、?中心都市圏を環状に連絡し各県域においてバランスのとれた地域整備、?独自の歴史や文化を活かして地域の魅力を高めたり、都市性と自然性を享受できる地域づくり、などの機能を検討している。