序 調査研究の目的と方法
1.調査研究の目的
幸田町の南部を通過する名豊道路は、名古屋市と豊橋市を結ぶ延長約70?の大規模バイパスであり、
将来は第二東名、三遠南信自動車道、伊勢湾口道路などと一体となって広域交通を担う重要な路線
である。本地域においては名豊道路のインターチェンジが3ヶ所で計画されており、円滑な広域交通の
処理や地域の活性化に寄与するものである。さらに、伊勢湾東岸の知多半島に中部新国際空港が
平成17年に開港される予定であり、これが実現することによって名豊道路の交通需要は一層高まる
ものと考えられる。
このような状況を踏まえ、交通要衝地域としての幸田町の産業振興とまちづくりに寄与する新たな
業務機能を明らかにし、すでに都市計画マスタープランにおいて、名豊道路沿いに配置されている
流通業務地区について、その実現性を確認し実現化に向けた検討を行う。
このため、本調査では、以下のような柱をたてて調査研究を実施する。
(1) 幸田町に求められている流通機能とその構成
都市計画マスタープランでは、名豊道路IC周辺は流通業務地に位置づけられていることから
これを前提とするが、具体的にどのような流通業務施設が適切であるかについてはまだ明らかに
されていない。したがって、各IC周辺(仮称:須美IC、桐山IC、芦谷ICの3ヶ所)に計画する
流通業務機能またはそれに代わる機能の具体化が必要である。
(2) 流通業務機能の配置と法規制の検討
名豊道路は幸田町を東西に貫き、主に森林や農地を通ることになる。このため、計画されている
ICの周辺の土地利用については、都市計画法をはじめ、農業振興地域の整備に関する法律、
森林法などの規制をどのようにクリアーできるのか検討する必要がある。あわせて流通機能を
導入するために必要となる事業手法の整理を行う。
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