また、対岸の本土には膨大な観光需要が存在しており、この需要の一部を島の方に引き寄せていくことも考えていく必要がある。
今後、島観光を推進していくうえでの対応ポイントは次のような点である。
○現代の眼からみた資源の再点検と活用
○きれいな島づくりのための環寛整備
○低廉で快適で、かつ自然になじむ施設づくり
○不特定観光客ではなく、リピート性のある特定客にターゲットを絞った訪客
○航路の利便性向上と、島内での移動交通手段の確保
○島ぐるみ(他産業や住民)での観光客受け入れ体制づくり
○玄海諸島が一体となった宣伝・PR体制づくり
(2)交流の捉え方と島における交流の必要性
ア交流の考え方
交流とは「相互性(おたがいの存在を対など、平等の視点に立って認めること)」を前提にした「個性の触れ合い」である。すなわち地域間交流とは、基本的に、確立された地域個性・主体性の存在を前提にした触れ合いということになる。一般的な地域間交流の事業としては、図表34のようなものがある。
また、地域間交流の効果は、一般的に、「文化的効果」と「経済的効果」に分けられる。「文化的効果」は端的にいえば、地域アイデンティティの確立である。すなわち、異なる地域の文化、技術、一生活スタイルなどに触れることで意識変化が起こり、地域を見直し、新たな地域文化創出の原動力になることを意味する。
「経済効果」は、市場の拡大、資源利用の投資促進、産業ノウハウの導入
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