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沿岸域を含め急傾斜の森林・原野が相対的に広いが、集水面積が小さいためかつては水不足に悩まされた歴史がある。

ウ独特の口膨と眺望、朝夕に変化する島の表情、美しい海岸や海中景硯

 島の景観は玄武岩の海蝕によってできた海岸景観を軸に各島とも個性的で、島影も、向島のように台地上のものから松島のようにひょうたん型のもの、馬渡島のように高い山容を成すもの、比較的全島が平坦な小川島などさまざまである。また、島からの眺望景観も多様で、対岸や近くの島喚はもとより、馬渡島のように、壱岐、対馬、平戸などをパノラマに見渡せるものなど変化に富む。
 東シナ海に沈む夕日、闇のなかに広がる星空、そして漁り火などが美しいのも特徴である。青い海、砂利や岩礁海岸、海蝕崖、海中景観にも優れ、ダイビング適地を有する。
 

工植生は照葉樹林、野生化した山羊、渡りの中継地、イルカの群泳もみられる.

 植生は概ね薮椿、マテバシイなどの照葉樹が多く、ツワブキ、ヨモギなど自生する食草もみられる。神集島などには天然状サボテン、北限といわれるハマユウの群生地、万葉植物と呼ばれる万葉名のねぶ(ネム)、をぱな、などもみられる。
 やぎ島内の特徴ある生息動物としては、神集島のタヌキ、馬渡島の野生化した山羊のほか、クロバト、イワカモメ、季節によっては多くの野鳥(渡り鳥)がみられる。海域では、時期によってイルカの群泳がみられ、時折、鯨の遊泳もみられる。
 

オ島周辺は西日本有数の水産資源の宝庫

 対馬海流域にあって、回遊魚、機根資源ともに豊かで好漁場をなす。回遊魚ではブリ、アジ、サバ、イワシ及びイカ、根魚ではカサゴ、メバルなど多彩な魚種がみられる。貝類ではサザエ、アワビ、ウニ、カメノテなど、海藻ではワカメ、カジメ、テングサ、フノリ、ヒジキなどが主なものである。
 

(2)社会経済的特性
ア続く人口減少・高齢化、唯一Uターンで人口が増えた松島

 人口は7島ともに小規模で最小は松島の64人、最大は小川島の724人、7島で2,901人(平成7年国勢調査)である。総人口では、平成2年の国勢調査に比べ298人減少しているが、唯一、松島ではUターンによって11人の増加となっている。(図表5,6)

 

 

 

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