1 調査研究の目的と主題
(1)目的
本調査研究は、佐賀県の玄海諸島を対象地域として、地域資源などをいかした外海小型離島の新たな産業振興の可能性を探り、新卒者や女性などの雇用機会の拡大及ぴ島内経済の安定方策を調査研究することを目的とする。
7つの離島で構成される玄海諸島は、唐津市、呼子町、鎮西町、肥前町のいずれかに属し、各島とも人口が1,000人未満の小規模離島で、水産業が主要な産業となっている。佐賀県の北西部に位置するため、広域・高次生活圏の中心は唐津市及ぴ福岡市となっており、これらの都市圏は7島の水産業や観光などの主要な市場でもある。
本調査研究は、この地域の調査研究により、地域資源や消費者二一ズの変化などを踏まえた産業活性化や新たな産業振興の方策を検討するものである。
(2)主題
本調査研究の主題を次の点に集約して捉える。
1)観光・交流をはじめ特産品二一ズなどを中心とした市場動向の把握。
2)市場二一ズヘの対応の視点からの島内資源の発掘・再発見及ぴ産業開発の基蟷(資本、労働力、技術・ノウハウ、流通システム、マーケティング情報など)整備の現状把握。
3)地域資源などを活用した観光・交流など新たな産業振興の方策と整備すべき条件の整理。
2 調査研究の視点と方法
(1)調査対象地域
調査対象地域は、佐賀県の通称「玄海諸島」と呼ばれる次の7島とする(以下、玄海諸島という)。
高島(唐津市)、神集島(唐津市)、小川島(呼子町)、加唐島(鎮西町)、松島(鎮西町)、馬渡島(鎮西町)、向島(肥前町)
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