口．内航船員の安定的採用、教育訓練体制の整備等

今後は、漁船等からの乗船経験者の転入が期待できないことから、船員経験のある高年齢者等の活用を図るとともに、新入船員の安定的採用及び教育訓練を実施するための体制整備を推進する。
また、協業化等による船員配乗の共同化を進めるとともに、適切な労務管理、船員確保等に資する観点から、健全なマンニングの育成を図る。

（7）輸送の効率化

イ．船舶の近代化・船舶仕様の標準化等の推進

船舶整備公団、造船所等と協力して、荷主二ーズに応じた船舶の近代化・大型化を推進するとともに、設計仕様の標準化・搭載する機関及び機器等の標準化を図る。

口．共同運航・船員配乗の共同化の推進

運航、配乗の効率化を図るため、地域、船種、航路、貨物及び運航形態に応じて事業者のグループ化・協業化の奨励、斡旋、育成を行う。

（8）取引関係の優越的地位の濫用防止と受注機会均等化

イ．内航海運業界は、荷主と運送業者、運送業者と貸渡業者間の企業較差が極めて大きい特徴を有する業界であり、運送契約、用船契約等について数量、期間の定めがない契約、製造業における下請法に該当するような契約等取引関係の優越的地位の濫用を防止する新たな措置を講じる必要がある。
具体的には、?海上運賃の透明化、?契約の整備と遵守等の問題について改善を図る。

口．また、系列取引色の強い契約形態もあり、これが実質的に競争を制限している意味合いを有することから、受注機会の均等化についても併せて検討することとする。

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