港の整備と合わせてその背後圏域への輸送として重要である陸上輸送、特に、九州・山口地域内の高規格幹線道路の整備状況を概観する。
九州・山口地域内における高速自動車国道の整備状況についてみると、九州縦貫自動車道および関門自動車道が全線供用されている。九州横断自動車道長崎・大分線は、玖珠〜湯布院(96年3月28日)、大分〜米良(96年11月26日)が昨年開通し長崎多良見〜米良が一本でつながり、九州の東西南北の軸が大きくできあがった。
一方、九州横断自動車道延岡線および東九州自動車道については、ともに整備が遅れており、開通の予定は前者が21世紀初頭、後者は未定となっている(なお、東九州自動車道については、ー部区間が自動車専用道路として供用されている)。この他、山口県において中国縦貫自動車道および山陽自動車道が一部区間を除き供用されている。
次に、一般国道自動車専用道路の整備状況についてみると、福岡〜北松浦半島〜武雄を結ぶ西九州自動車道(約150km)および八代〜鹿児島を結ぶ南九州西回り自動車道(約140km)とも21世紀初頭の開通に向けて、整備が進められている。なお西九州日動車道は八武雄〜佐世保間などが、また南九州西回り自動車道は鹿児島西〜鹿児島間が供用されている、