(2)港湾物流機能充実の基本方針
3)関門港としての一体的取り組み
関門港が、ユーザーである船社、荷主に対して魅力ある港湾となるためには、港湾管理者、港湾運送事業者をはじめとして関門港が一体となって港湾物流機能の充実を進める必要がある。
港湾間の競争が本格化する中で、関門港の競争力を高めるためには、次のような点において、港湾管理者や事業者が連携し、一体的な取り組みを推進することが求められる。
・複数の港湾管理者による二重投資を回避し、港湾施設の役割分担を図る
・企業間の連携によりスケールメリット(規模の経済性)を追求する
・関係行政機関の連携を緊密化し、諸手続・検査等の業務を効率化する
4)規制・慣行の見直しによる関門港内部の活性化
船社、荷主など外部に対しては一体的な取り組みを推進する一方、関門港内部においては、その効率化を推進する観点から、関門港としての一体性を確保できる範囲で、事業者の自発的・意欲的な取り組みを促進する必要がある。このため、既存のさまざまな規制・慣行のうち、陳腐化して現状に適合しなくなっているものにっいては、柔軟に見直しを行い、既得権益化を防止し、港湾の活力を維持・増進していく必要がある。