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ため、今後の重要な課題である。

5−2 都市交通マスタープランの概要

このようにプノンペン市の交通状況は、早期に抜本的な交通施策を実施しない限り、近い将来市内の交通状況は交通混雑、交通事故等で著しく悪化するものと考えられる。このため、できるだけ早期に土地利用も含めた都市交通計画を策定することが、効率的な都市開発、円滑な都市交通の実現、公害問題の発生の抑制等に重要であると考えられる。

カンボジア国の関係機関も以下の様な認識を持っている。

  • プノンペン市び公共事業・運輸省とも、土地利用計画等を含めた都市交通M/P調査の必要性を強く認識し、日本の援助を希望している。

  • 実施機関はプノンペン市及び公共事業・運輸省等が Steering Comittee を設置し、協力していくことが可能である。

    カンボジア国の関係機関と調査団との間で合意した本計画調査の主要なアウトプットとして想定されるものは以下の内容が考えられる。

  1. )土地利用計画

  • 将来の都市像に基づいた大まかなゾーニング等の土地利用計画(プノンペン市では1/1方程度のスケールでプランを策定することを想定)

  1. )都市交通計画

  • 中心市街地における信号機の設置やバスレーンの導入等の交通管理

  • 中心市街地を中心とした既存道路の修復・改良

  • バス事業制度のあり方、バス事業への助成策、バスターミナルの設置等

  • 将来の土地利用計画と整合した郊外部の道路等の計画

  1. )段階的な整備計画

  2. )短期優先プロジェクトに対するF/S

  3. )人材育成等ソフト面の施策に対する提言

 

 

 

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