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道路の縁石は各所で破損されており、そのままの状態に置かれている。しかも設計基準が異なっているため形状も様々である。

歩道は幹線道路に設置されている。この歩道は大部分が道路に面した家の所有者によって建設されたものであり、その結果材質、種類等が統一されていない。歩道はしばしば車道側へ勾配の先端が突き出た形になっている。

(4)道路排水状況

道路の排水施設は雨水ますとしては集水ますで路面排水を行っている。しかし、この集水ますは蓋や縁石が多くは破損しており、さらに土砂が集水ますに堆積し機能低下をおこしている。これらの多くは維持修繕がされていないことを物語っている。このため雨期には洪水被害等により、一部の幹線道路を除いて排水の不備により道路が冠水し、これにより舗装状態の悪化を招き、走行に支障をきたす原因にもなっている。

プノンペン市は洪水が多いことから、雨水排水施設の効率的な運用は市の交通の重要な課題である。特に下流地域では、道路の排水施設よりも、集水施設の改善が重要となる。パイプの状態や、清掃状況も洪水を引き起こす一因になっており、維持管理の充実も望まれる。

洪水により冠水してしまう地域を図3−3に示す。

 

 

 

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