日本財団 図書館


 

第3章 道路交通現況

3−1 道路現況

(1)道路形状

 プノンペン市の道路は市が管轄しており、建設・管理を市の公共事業局が受け持っている。市内の道路は堤防道路が市街化地域を取り囲んでおり、これに3本の環状道路と4本の放射方向道路で構成されている。これらの放射道路は堤防道路を越えた所から国道に繋がっている。

 この堤防道路は、旧プノンペン市街に築かれた輪中提である。この輪中提には8個所のポンプ場があり、これにより河川の氾濫時には氾濫水を輪中堤の外に排水していたが、長い内戦の後、ポンプは老朽化し、プノンペン市は雨期になると洪水に悩まされている。この堤防道路は舗装されておらず、ラテライトの土道路であり、しかも大型貨物車が頻繁に通り、走行は困難を窮めている。現在道路建設センター(ROC)により補修工事が進められており、一部区間は簡易舗装されている。

013-1.gif


 プノンペン市の道路延長の正確なデータは無いが、良好な状態にある道路は100km程度であるとされている。表3−1に概要を示す。維持管理の費用が少なく、多くの道路が損傷している。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION