陸運公社には大型車輌整備用の施設がヤンゴン市内3ヵ所(Base Work No.1〜No.3)とマンダレー市に1ヵ所(Base Work Shop No.4)ある。その他小型車輌用の施設が3ヵ所(Motor Workshop)、また、25ヵ所のバス操車場(Deport)には日常点検、軽微な修理のための軽整備施設がある。
ヤンゴン市内の3ヵ所のBase WorkshopはNo.1は大型バス、No.2は中型バス及びトレイラートラック、No.3は大型トラックを各々整備対象としている。しかし、No.2は近年、整備大部分がトラックとなっている。
マンダレーにあるBase Workshop No.4はバス及びトラック等、マンダレーの陸運公社(出先)で管理する車輌を整備の対象としている。
現在、バス車輌の整備はNo.1 Base Workshopがメインとなっている。No.1 Base Workshopの概要は下記の通りである。
調査団は4ヵ所のWork Shopを今回視察したが、どの施設も古い建屋で雨漏りも散見された。
また、整備機材はそのほとんどが20年〜30年経過したものを大事に使用し、整備業務を行っている。
外貨の不足もあり、施設及び整備機材の老朽化は整備の効率をはなはだしく阻害している他、各種試験機材の不足は整備後の車輌の安全性に疑問が残るところである。
