日本財団 図書館


 

2インターネット導入の手続き
ここでは、これからインターネットを初めて利用しようと考える地方公共団体が参考となるように、インターネット導入の主な手続きについて、段階別に解説した。
なお、インターネットの接続形態や関連業者から提供されるサービス内容は変化が極めて早く、以下に示す記述内容についても陳腐化する可能性が極めて高い。従って、以下の記述は平成9年1月現在の内容であることを御理解頂き、実際の導入の際には各種インターネット関連雑誌の最新号やその他の文献等から価格体系やシステムカタログ等を参照されたい。
(1)パソコンによるインターネットヘのダイヤルアップIP接続
最も手軽にインターネットに接続する方法は、電話回線を通じてパソコンをインターネット接続端末とするパソコンによるダイヤルアップIP(Internet Protocol)接続である。この主な手順について、以下の三段階で解説した。
?@パソコン等の選択
かつて「インターネット」の知名度が低かった段階では、パソコンによるインターネット接続には煩雑な手続きと、パソコン内のソフトの煩雑な設定が必要であったが、最近発売されているパソコンは、既にダイヤルアップIP接続のためのソフトであるPPP(Point-to Point Protocol)が内蔵されているものが多い。
また、パソコン本体に加えて、モデム、TA等の装置が必要となる。
通常の電話回線を利用する場合には、モデムと呼ばれる装置(パソコン用であれば、現在は28.8kbps以上のものを選ぶこと。)をパソコン本体と電話回線に接続する。モデムには、外付けタイプのものと内蔵タイプ、カードタイプ(ノートパソコン対応型は内蔵型が多い)があり、パソコン出荷時に本体に既に内蔵されているモデルもある。
モデム接続より2〜4倍の大容量回線であるISDN回線を利用したインターネット接続をする場合には、TA(Terminal Adapter)及びDSU(Digital Service Unit)が必要となる。TAは、ISDNの利用で、DSU(回線接続装置)からのデジタル線にパソコンなどを接続するための装置である。TAについては、パソコン本体に内蔵する基板タイプのものと、外付けタイプのものがある。なお、TAはパソコンの種類によって接続可能なモデルが限定されるため、購入時には注意が必要である。
DSUについては、NTTなどから買い取るか、レンタルする形となる。買い取りの場合にはINSネット64サービスの場合、NTTの場合、23,900円、レンタルの場合には月1,700円である。ISDNそのものの利用料金については、付加サービスにより料金が異なるため、NTTに問い合わせるか、NTTが用意している以下のISDNホームページを参照されたい。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION